茨城県つくば市の胃腸肛門専門クリニック。痔の臨床経験40年以上。痔・肛門のしまりの治療で新しい治療法を実践。全国から来院がある。発表論文多数。

コラム 大腸の炎症

大腸の炎症

大腸は長さ1~2mの小腸に続く消化管で、小腸ですでに栄養分を吸収された食物残渣から水分(2,000ml)を吸収し、糞便を形成する働きをします。この大腸の内腔には大腸菌や乳酸菌を始めとする無数の細菌が存在し(大腸内常在菌)いろいろな病気が起きやすい部分です。とくに最近増加している大腸癌の他に炎症性大腸疾患も少なからず注目されてきました。以下に主な病気の特徴を挙げてみました。

Ⅰ.潰瘍性大腸炎
粘血便と下痢を主訴とする大腸の慢性疾患で原因は不明。30歳以下の成人に多く、炎症は直腸だけのものから大腸全体に及ぶものまである。全大腸を冒すもので10年以上の経過をもつものは稀に癌が発生することがある。約10%に痔疾患を伴う。

Ⅱクローン病
下痢、腹痛を主訴とする慢性の原因不明の疾患で主に小腸、大腸に生じる。若い成人に多い。約3/4に痔疾患をみとめる。

Ⅲ腸結核
肺結核の科学療法がなかった頃は多くみられたが、最近でも稀にみられる。大腸の検査で偶然に見つかることが多く、腹痛、体重減少や疲れ易いなどの症状を有するものはほとんどない。

Ⅳ感染性腸炎
細菌の感染によって発病する為、便の細菌検査によって診断される。主なものに赤痢(細菌性、アメーバ性)サルモネラ、腸炎ビブリオ、病原大腸菌、カンピロバクター、クレブシュラなどがある。ほとんどのものは急性の下痢、腹痛、悪心、嘔吐、発熱、血便などの症状を伴う。治療は起炎菌に効果のある抗生物質を投与することが多い。

Ⅴ抗生物質起因性腸炎
ペニシリン系、セファロスポリン系やリンユマイシン、クリンダマイシン等の抗生物質の使用により、クロストリジウム・デフィサイルを始めとする菌が異常増殖をして炎症をおこす。下痢、腹痛、発熱、下血などを主訴とする。

Ⅵ虚血性大腸炎
腸の閉塞によっておき、高齢者に多い。腹痛(突然)、下血、下痢を主訴とするが、血流障害の範囲により、症状に差がある。

Ⅶ孤立性直腸潰瘍
排便時の過度の“いきみ”により直腸粘膜の脱出と虚血がおきる。粘血便を主訴とする。

Ⅷ憩室炎
大腸憩室症で稀に憩室に炎症をおこし、腹痛、便通異常、出血、腹満感を生じる。大半は内科的治療で軽快する。食物繊維を十分に摂ることがよい。

 

大見クリニック胃腸科肛門外科|お気軽にお問合わせください TEL 029-857-7373 月~木・土 9:00~12:00/月~木 16:00~18:00

PAGETOP
Copyright © 大見クリニック All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.