茨城県つくば市の胃腸肛門専門クリニック。痔の臨床経験40年以上。痔・肛門のしまりの治療で新しい治療法を実践。全国から来院がある。発表論文多数。

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痔瘻

痔ろうには様々な手術方法があります

全瘻管切開または切開開放術

※ 現在長期の入院治療ができない為行っていません。

現在に至るまで最も確実な根治手術法で、世界で広く行われています。瘻管という痔瘻の膿の通り道を大きく切開を加えて、または切除して開放の創とします。肛門括約筋もある程度切れますので、患者さんによっては手術後におならが出やすくなり、時には下痢便の失禁を生じることもあります。

痔瘻の限局的laying open法
(当院で開発した新しい手術方法)

※ 現在長期の入院治療ができない為行っていません。

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かなり進行した複雑な深い痔瘻に瘻管切開または切除開放術を行いますと、手術後に便失禁を生じるようになることがありますので、その場合は主な瘻管だけを切開又は切除して治す方法を行います。
大見クリニックで開発したこの新しい術式を「限局的laying open法(または原発巣開放手術)」と命名して、論文にして発表しました。(日本臨床外科学会誌(2003年)、日本大腸肛門病学会誌(2009年))
この手術方法では、入院期間は1~2週間くらい、その後の自宅療法で2~3週間かかることがあります。創が治るのには、さらに1~3週間かかります。
(しかし、現在当院では数日の入院治療は行っていません。)

瘻管結紮術(シートン法)

※ 現在、当院で多く行っている方法です。

当院では、痔瘻の瘻管に医療用のテープを通して縛る方法(シートン法またはセトン法)を行っています。
これは肛門の出口から2~3cm内側の一次口(細菌の入口)から主な瘻管(細菌の通り道)を通って、肛門に近い二次口(膿の出口)にかけてテープ(ヒモ・ゴム)を通す方法です。
ただ、このテープを痔瘻の瘻管のどれくらいの範囲まで通すかについては、いろいろと報告があります。当院では、長い臨床経験に基づいた方法(技術的には難しい方法)を行っています。(右下の写真はテープを通した状態です。)
現在、当院では1泊入院の手術を行っています。ただし、深部痔瘻は当院での手術が困難な場合があります。

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この瘻管に通したテープをきつく縛ると、瘻管というトンネルの壁がテープの圧迫で少しずつ絶ち切れて、最後には開いた状態(開放創)になりテープが脱落します。この瘻管が開放創となるのに2週間ぐらいかかり、さらに2~3週間経ちますと治ります。
深い複雑な痔瘻では、瘻管に通したテープを3ヵ月ぐらいしてから外来通院中に締めます。この場合は2~3回繰り返してテープを締めて瘻管を断ち切って開放創として治します。この深い痔瘻では手術から治るまで数ヵ月から数年かかることもあります。(症状が悪化する前に、ぜひ早めの受診をしましょう。)
また、瘻管にテープが入っている間は時々痔瘻が腫れて痛くなったり熱が出たりします。その場合は早めに当院を受診してください。あらかじめ抗生物質が投与されている時は内服して経過をみることもあります。腫れ方がひどい時は切開手術を追加して行うこともあります。
通常では、テープが肛門に付いた状態でも日常生活はほぼ問題ありませんが、肛門の痛みが強く長期にわたり仕事に支障を来たして休むことが必要になることもあります(10%以下)。なお、この痔瘻根治手術の方法は、肛門括約筋の機能をできるだけ残すことを主な目的としているため、根治性はやや劣り、再発は2%ぐらいありますのでご了承ください。
 
シートン法(セトン法)とは、setonまたはラテン語でsetaとも言い、痔瘻の治療法の1つです。非吸収性の強い細糸やヒモ、または弾性ゴムを瘻管に通して輪にする方法です。この方法は、古代インドではクシャラ・スートラとして、ヨーロッパではギリシャのヒポクラテスがapolinoseとして行われていました。

 

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